キャバクラの名刺とは、ビジネスで使用する名刺と同じように自分の存在をお客様にアピールする物です。白紙の名刺に自分で書き込みをする『空名刺』やお店からの支給品、自分でデザインを決める名刺と名刺の種類は様々ですが、キャバクラ嬢はポーチの中に名刺を持っていなければなりません。お店によっては名刺の代金がお給料から天引きされるところもあります。
名刺の役割は2つあって、まず1つめは「自己紹介の役目」です。単純なことですが、名前も知らない人といるのってなんだか緊張しますよね。名前しか書かれていない名刺でも、素性が分かればお客様はとても安心します。心理学的にも相手の名前が分かるか分からないかで、心の開き具合がかなり違うという結果がでています。名前を知ってもらった方がお客様は心を開いてくれるのです。
もう一つの名刺の役割が「覚えてもらうこと」。フリーでお店に入られたお客様のテーブルには、キャスト(キャバクラ嬢)が何人も入れ代わり立ち代わり付くことになります。お店にもよりますが、60分で3~4人のキャストが付くことになりますね。お客様がその場でお気に入りのキャストを見つけて『場内指名』をするとは限りません。色々な女の子を吟味して指名したいキャストを選ぶお客様もいれば、連絡をくれた子を指名しようと思う人もいるわけです。しかし、お客様もお酒が入っていますし女の子全員の顔と名前が一致するとは限りません。
そこで、活躍するのが名刺です。 インパクトのある名刺なら、名刺を見た瞬間に顔を思い出してもらうこともできます。分かりやすいように自分の顔写真を名刺にのせるキャバクラ嬢たちもたくさんいます。しかし、今の時代は携帯電話が当たり前なので電話番号やメールアドレス、LINEなどを交換すれば済む話です。なぜお店が「名刺を渡しなさい」とキャストに言うのかというと、名刺にはお店の名前や住所、電話番号も乗っているということにあります。キャバクラ嬢たちの宣伝ではなくお店の宣伝という意味合いが1番高いのです。
名刺には渡すときの常識や守らなければならないルールが存在します。お客様やキャスト同士でトラブルにならないようにチェックしてくださいね。
名刺の渡し方はビジネスと同じです。両手で名刺をもち、文字をお客様が読みやすい向きにして渡します。
名刺を渡す場面は「席に着いたとき」、「席を離れるとき」のどちらかです。お店によっては必ず席に着いたときに渡すようにと義務付けられているところもあります。推奨するのは「席に着いた時」に渡すやり方です。これなら自己紹介としての名刺の役割が果たせることになります。お客様の心を開きたいのなら最初に名刺を渡しましょう。
名刺は原則として「フリーの席、もしくは場内指名をもらった席でしか渡してはいけない」という決まりがあります。もっと分かりやすく説明すると、他のキャバクラ嬢の指名のお客様や、他のキャバクラ嬢を場内指名しているお客様には渡してはいけないのです。これは、ヘルプについているときだけではなく、いつも指名しているキャバクラ嬢が休みでお客様がフリーでお店に入店したときも同様です。お客様に「名刺ちょうだい」と言われたときもNGですよ。「お店のルールでお渡しできないんです」と丁重にお断りしましょう。
知らなきゃピンチ!キャバクラ未経験者必見 ヘルプ席での暗黙ルール
名刺の裏や余白には、連絡先や何か一言添えるのがマナーです。元から名刺に印字することもできますが、推奨は手書き。まず席に着いたときに名刺を渡し、回転で席を離れる際に「番号を書くのでよかったら連絡ください」と、先ほど渡した名刺に電話番号を書き込みましょう。こうすることにより「誰とでも交換するわけではない」という特別感を演出することができます。この時に「○○の話しもっと聞かせてください」や「話題に出たあのお店にいってみたいです」など一言添えるとベスト。お客様もキャバクラ嬢の顔を思い出しやすくなります。
名刺はお客様に渡す時だけに使うわけではありません。もう1つ使う場面があるのです。それは「席が被っているとき」。自分用のレディースグラスの上に名刺を置けば「戻ってきますよ」のサインになります。
キャバクラ嬢の使用する名刺は個人で発注することができます。基本的にはお店で発注をしている会社が何社かあるはずなので、お店の人を通して申し込むようになります。しかし、ネットなどで見かけて気に入ったものがあればもちろん発注は可能です。名刺に必ず印字しなければならないのは『お店の住所』、『お店の電話番号』。もしお店を通さずに発注する場合は、ほかにも指定があるか確認しましょう。その他には自分の源氏名(苗字と名前か、名前のみか選択可)、自分の電話番号、出勤日などを印字することができます。紙質、写真有無、名刺の形、カラーなどで金額が変わってくるので、100枚1,000円~15,000円と幅広い価格になっています。
色だけではなく装飾やイラストを入れることが出来るので、お店の雰囲気や自分のイメージに合った名刺をデザインしましょう。
「キャバクラの名刺とはどんなもの?」でご紹介した「空名刺」とは名刺型をした無地の名刺です。体験入店や入店直後の名刺が届くまでの期間使用することになります。お客様に渡すときは自分で源氏名を書いて名刺と同じように渡します。
名刺はキャバクラ嬢のもう1つの顔とも言えます。実際の印象がギャルで少し不愛想でも、名刺に品があり手書きの字が美しければ印象がガラリと変わります。反対に、実際会った時の印象がとても良くても、名刺に携帯番号が印字されていたりすると手慣れた感を感じてガッカリしてしまうお客様もいることでしょう。名刺は大切なツールなので、しっかりビジョンを見据えて選んでくださいね。
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