どんなお仕事をするにも必ずルールやマナーは存在しますが、キャバクラという特殊な世界では世間一般とは違うテーブルマナーが常識となっています。それなりに社会経験もあるし…とたかをくくっていると恥ずかしい思いをするかもしれませんよ? これからキャバクラでバイトしようと考えている方はしっかり学んでから面接に挑むと良いでしょう。
まず、お客様のテーブルにつく際には必ずボーイさんが紹介してくれます。 初めてのお客様には名前を覚えていただけるよう、しっかりとご挨拶しましょう。リピートのご指名様には「久しぶり、来てくれてありがとう」など“覚えてくれてたんだ”と思われるご挨拶から入りましょう。 挨拶の際には、席に座る前にしっかり止まってお辞儀をすることが大事です。また、指名をいただいたお客様のお連れ様にもきちんとご挨拶するとさらに好印象です。席につく際には、忘れずに「失礼します」の一言を添えましょう。
ご挨拶の際に、初めてのお客様であれば忘れずに名刺を渡しましょう。 中には最後に席を立つ時に渡す方もいらっしゃいますが、一般的なビジネスマナーとして最初に渡すのが鉄則です。また、フリーのお客様であればなおさら…その日のうちに何人ものキャバ嬢と挨拶を交わすので、正直いって覚えてられません。ましてやお酒が入っているので、会話をしている間にも忘れてしまいかねません。最初に渡すことで、手元に女の子の名前が見えている状態なので、お客様も忘れることなく気を使わずに楽しんでいただけます。 名刺は体験入店や新人の子のためにお店が用意しているものもありますが、慣れてきたら早めに自分の名刺を作っておきましょう。名刺もキャバ嬢の個性を主張するアイテムのひとつです。 ※ただし、他の子を指名されているお客様(ヘルプの際)には絶対に渡してはいけません。(指名の女の子から指名の横取りをしようとしていると見られます。)
キャバクラではお酒が必須ですので、お酒に関するマナーは必ず覚えておきましょう。
近年では喫煙者が減ってきましたが、キャバクラという場ではまだまだタバコを吸われるお客様が多く来店いたします。お酒に次いで、色々と気を遣うことの多いタバコに関するマナーも必ず覚えておきましょう。
おしぼりは、お客様のおてふきとは別にテーブルを綺麗に保つためにも使用します。お客様から見えない位置に綺麗にたたんで置いておきましょう。 三角折りにして、アイスペール(氷を入れている容器)の裏にセットするのがベタです。
キャバクラのお仕事はお酒とトークがほとんど全てです。会話内容にも細心の注意を払いましょう。
キャバクラでは基本的にお客様の隣に腰掛けます。その際、絶対に背もたれにもたれてはいけません。 必ず背筋をピンと伸ばして椅子に浅く腰掛け、お客様の膝と自分の膝が軽く触れる程度に斜めに座ります。もちろん足はきちんと閉じておきましょう。 ただし、ヘルプの時にはお客様に触れ過ぎないようにしましょう。
座り方に限らず、一挙一動細かいところもまで“女性らしさ”を意識するのがプロのキャバ嬢です。
指名でもヘルプでも自分がついたお席のお客様がトイレに立たれた時には、必ずエスコートしトイレの前でおしぼりを用意して待ちましょう。キャバクラという場所は普段とは違う高級感を味わっていただくために、このようなサービスまで行うのが基本です。
キャバクラでは基本的に指名が入っていると他のお客様につくことはありません。ですが出勤している女の子が少ない場合や、指名のお客様が飛び入りでご来店された場合などによる指名かぶりなどでどうしても席を外さなければいけないことがあります。
お客様からすれば指名料を払ってまで居てもらっているわけですから、他のお客様の相手をするために離れられるのはあまりいい気分ではありません。当然、指名嬢が席を外している間も指名料は発生するので、他のお客様から指名が入った場合には実質半分の時間しか相手にされないわけです。 その間は当然、お客様が1人にならないようにヘルプの子をつけるわけですが、できるだけお客様に気持よく楽しんでいただくために席を立つ時には必ずフォローしましょう。
「本当は他のお客様のところに行きたくないんだけど…」と席を離れることを残念に思っている風を演出するのがオススメです。あくまで“アナタは特別”という空気を全てのお客様に感じていただけるような配慮をしましょう。 また、席を離れる前にお酒は必ず飲み干しましょう。再度返ってきた際には、ヘルプに入ってくれた子にもお礼を忘れずにいることがお客様にも同僚にも好印象です。