年に一度のバースデーを成功させるコツ
キャバクラに限らず、多くの夜のお店では年間を通して様々なイベントが催されています。バレンタインやクリスマスといった季節ものから、定期的に行われるコスプレイベントまで。お店にとってもイベントの時は稼ぎ時です。その為、イベント時は特に“お客様を何組呼ぶ”“同伴をする”といったノルマを設けているお店も多々ありますよね。これは、多くのキャバ嬢にとって大きなプレッシャーであり、悩みの種でもあります。そんなイベントの中でも、年に一度の一大イベントなのがキャストのバースデーです。 バースデーは大きな売上を上げる絶好のチャンスでもあります。売れっ子ともなると、一晩で数百万円を売り上げるキャストもいます。
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お客様の誘い方
とにかく自分のお客様にはもれなく全員に連絡をしましょう。ただ、いくらバースデーとは言っても「お店に来て来て!」ではいけません。メールでお伝えする場合は、いつも通りのメールの文面の途中にさり気なくバースデーの事を入れると好印象です。「実は、もうすぐ私のお誕生日なんです。○歳になる特別な日を○○さんにお祝いしてもらえたらとても嬉しいです。お忙しいでしょうか?」といった風にしてみると良いのではないでしょうか。
そして、バースデーはやはり同伴もしておきたい所ですよね。同伴をして下さりそうだなというお客様には、「○日は私のお誕生日なんです。誕生日という特別な日に、もし○○さんとお食事に行けたらとても嬉しいです。お忙しいですか?」とお誘いしてみると良いでしょう。また、お客様の中にはイベント時の賑やかな雰囲気が好きではないという方も結構いらっしゃいますよね。そういった方には当日ではなく、日にちをずらしてお店に来て頂くと良いでしょう。「当日は慌ただしいので、別の日に○○さんとゆっくり過ごしたいです。」とお伝えすれば喜んで頂けるでしょう。
プレゼントはおねだりする?
プレゼントに関してですが、バースデーが近くなると「何か欲しいものある?」とお客様から聞かれる事があります。私は高級ブランドや高価なものは自分からねだることは絶対にしませんでした。新人の頃の私は、迷わず「ブランドのバッグが欲しい!」と言ってましたけどね…(笑)プレゼントを頂くよりも、売上の方がよっぽど良いと思うようになっていたので「プレゼントなんて良いんです。それよりも、○○さんと一緒に過ごしたいです。あ、あと、ケーキが食べたいです!」という風に言っていました。そして、当日にはいつもより高価なシャンパンやワインをおねだりをして入れて頂いていました。
高価なプレゼントをねだらなかったワケ
お金が掛かったプレゼントは、その金額に比例してお客様の“想い”がたっぷり込められている事に気が付きました。お客様がお気に入りのキャバ嬢に高価な物をプレゼントする理由、それは“この子を落としたい”という下心である場合がほとんどなのです。そんな“想い”が染み込んだプレゼントを受け取っていると、どうしても身体の関係を求められたりしますし厄介な事ばかりです。そこに気が付いてからは、高価な物はなるべく頂かないようになりました。それに、物で頂くよりもその分の金額をお店に来て使って頂く方が、結局は自分の利益になるのです。お店により多く来て頂いた方が自分の売上が上がりますし、それと同時に指名数も増えます。お店からの評価も上がり、自分のお給料が増えさらにやる気が上がる、という好循環になるのです。
それでも貰っちゃう場合は
それでも、お客様が好意でブランド物を買って来て下さる事はありました。その場合は、お気持ちを拒否するような事もできないので「嬉しいです!ありがとうございます。」と、笑顔で受け取っていました。そして、そのお客様がお店にいらっしゃる日には「大事に使っています。」とアピールをするようにしていました。そうすると、お客様に喜んで頂けますからね。ジュエリーやアクセサリー、時計などの身に着けるアイテムに関しては、常にバッグの中に入れておき、お客様がいらっしゃる時にすぐに着けられるように気を付けていました。着けていない事に気が付いたお客様は、「あれ?もしかして、気に入らなかった…?」と不安になったり、「まさか、売ったんじゃ…?」と疑ったりしますので、注意が必要です。
私は、お客様から頂いたブランド物やジュエリー、時計等は、キャバ嬢を辞めてから全てすっぱり処分してしまいました。本当に欲しい物は、自分で頑張って買えば良いのですから。自分自身の為にも、欲しい物は自分でしっかり稼いだお金で買う事をオススメします。誰にも気兼ねなく買えますし、達成感を味わう事もできますからね。あなたも、お客様からの“貢ぎ物”にはご注意下さい。
バースデーイベントで忘れちゃいけない大切なコト
自分が主役のバースデーイベントですが、お店やお客様があっての売上げです。お客様だけでなく周りのキャストやスタッフにも感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。祝ってもらえることが当たり前ではありません。逆に、日頃の感謝をバースデーイベントを利用して伝えるという気持ちで挑みましょう。