キャバ嬢がお店を辞める事になった場合、どのようにして辞めるべきでしょうか?よく“飛ぶ”といった表現を耳にしますが、これは、何の連絡も無く、いきなりお店に来なくなる事を言います。キャバクラの世界では、飛ぶキャストが非常に多いようです。しかし、これは決して良い辞め方とは言えませんよね。お店には大きな迷惑が掛かりますし、自分自身にとってもメリットはありません。またこの業界で働きたいと思っても、「飛んだ過去」があるとスムーズにいかないこともあります。どんな職業でも、きちんと綺麗に辞める事が社会人としての最低限のマナーです。
お店を辞める時には、二つのパターンがあります。他店に移る場合と、キャバクラ(水商売)そのものを辞める場合です。他店に移る場合は、売れっ子のキャストであるほど辞めづらいという事があります。それは、そのキャストが掴んでいる多くのお客様も新しいお店に行ってしまうという事が起こる為です。そうなるとお店の売り上げに大きく影響してきます。
その為、キャストに辞められたくないお店がどうにかして引き止めようとしてくる事があるのです。時給を上げるから、と言ってくる事はよくあります。悪質な場合は、脅迫まがいの事や嫌がらせをしてくるようなケースも稀にですがあります。万が一、どうしても辞めさせてくれないといった場合は、警察や弁護士に相談をし法的に対処をしなければなりません。辞める事をお店に伝えるのは、2週間程前が良いでしょう。理由をきちんとお店に伝え円満に辞められるようにしましょう。
そして、キャバクラのお仕事そのものを辞める場合です。この場合は、他店に移る場合よりも少し早めに、理由と共にお店側に伝えます。1ヶ月程前が良いでしょう。辞める日の2週間程前になったら、自分の全てのお客様に連絡をします。良くして頂いたお客様に対して、お礼や感謝の気持ちをお伝えします。きっと、新たな道を歩む事を決めたキャストの為にお店に会いに来て下さるお客様も多い事でしょう。また、一緒に働いてきたお店のスタッフやキャストにも、きちんと感謝の心を伝えましょう。“立つ鳥跡を濁さず”で気持ち良く辞めたいですよね。
いずれにしても、あまり早いうちに辞める事を伝えると働きづらい期間が長くなってしまいます。また、遅すぎてもスムーズに辞められなくなる等、トラブルの元にもなりかねません。そして、辞める事をお店に伝えるとフリーの席につかせてもらえないと思うので、いままでと同じように働く事は難しいかも知れません。しかし、これに関してはお店の利益を考えれば仕方の無い事です。気にせずに、最後までお仕事をやり遂げましょう。
お店を辞める理由は、一人一人違います。私が現役の頃、お客様から「水商売で売れっ子になる女性は、どんな接客業でも成績を残す事ができる。」と仰って頂いた事があります。キャバ嬢がキャバ嬢を卒業する時、それは新たなステージへと臨む時なのです。キャバクラで得た知識や経験を活かし、ステップアップをしていきましょう。